その色・この色 その6
日本でも、茶色はざらにある色で、数も種類も非常に多いということでは、世界の他の国と変りはなく、俗に「四十八茶百鼠」というくらいです。
別に茶を表わす呼び方が48通りあるというわけではなく、数が多いという讐えになっています。
それほどどの社会でも茶色はもっともありふれた常用色ということでしょう。
こうして一括して、茶色という分類で片づけてしまえば、とり立てて特色のないひとつの色にすぎないが、仔細に茶色の種類を調べてみれば、実にいろいろな茶色がこの系統の中に含まれており、それぞれの茶に、それぞれの謂があって、色彩について語る時に、絶対に無視することのできない重要な色系統であることがわかる。