鏡フリーク
寝ても覚めても鏡を見ている天才の話。
手鏡をもってベッドに入り、自分の顔をあきるまでながめて、彼女の一日は終わる。
そして朝は目を開けたとたんに自分の顔にオハヨウを言って、彼女の一日は始まる。
何か他のことをしているとき以外はだいたいいつも鏡を見ていて、仕事の時にも鏡を見てる。
文字通り、寝ても覚めても鏡を児ている彼女の仕事はモデル。
だからそれも仕事のうちだが、それにしたって常軌を逸している。
でもその分彼女は、間違いなく人よりも視力がいい。
つまり、いつも見落としがなく、スキがない。
いつ会っても完壁に美しいのです。
それは彼女が一日ながめているのが、"うぬぼれ鏡"ではないから。
だらしのない顔も見たくない顔も誰にでもあるブスな顔もぜーんぶ見逃さずにおこうという執念が、彼女をとことん美しくしたのです。
鏡の前に蹉つと、誰もが無意識に"いちばんいい顔"になってしまう。
じつはこれが、"中途半端なコスメブリーク"がキレイになれない大きな原因。
いい顔、ばかりを見続けたら、成長はない。
どうせ鏡ばっかり見てるなら、なるべく悪い条件に竃かれた自分を見よう。
嫌いな角度からも自分を見よう。
じつはそれが、他人の目から見た"あなた"なのかもしれないのだからネ。